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カレンダーの作り方

九星、十干、十二支、六曜、二十四節気などの暦は、毎年かわります。それぞれの年にあわせ、正しい暦をつくるのが暦原本制作作業です。暦の抽出には特有計算方法を用いるため、誰でもできるものではありません。正しい暦をつくり、暦入りのカレンダーを広く販売する。カレンダーメーカーの技術とノウハウがなければできないことなのです。

毎年300点以上の製品のリニューアルと、数十点の新作を発表しています。これら全ての企画を立案しています。カレンダーに使用する写真、イラスト、デザインのイメージが出来上がったら、写真家やイラストレーターの協力を仰ぎ、何度も打ち合わせを重ねます。ネタあつめの取材なども行い、新しい時代にあったカレンダーの企画を立案します。「当社の一番の強み」と自負しているのが、この企画業務です。

カレンダーを印刷するためには、「版」を起こす必要があります。分かりやすく説明すると、版画の原板のようなものです。この版をつくる作業を製版といいます。高いレベルの技術を誇る協力会社と連携し、製版にあたっています。高クオリティかつ低コストの版を作り上げることで、単価をおさえながらも、高い品質のカレンダーをつくることができるのです。

印刷機にかけるまえに、校正刷りと呼ばれる試し刷りを行い、文字や色味の確認をします。文字を見る作業を「文字校正」、色を見る作業を「色校正」と呼びます。もしこの時点で間違いに気づかなかったら、何千部というカレンダーが全て水の泡。慎重に慎重を重ね、チェックします。ちなみに校正が全て終わって、印刷に出すことを「校了(こうりょう)」といいます。

オフセット印刷機を使用した印刷を行っています。カレンダーの企画内容、デザインの色数、紙の大きさや、仕上がりのサイズによって機械を使い分け作業を進めます。見当合わせ(「けんとうあわせ」多色刷りの際の色ずれを防ぐ)を求める品質になるまで粘り強く行います。印刷においても協力会社数社と連携し、完成度の高い製品ができるよう神経を配っています。

印刷ができたばかりのカレンダーは、大きな紙にいくつもの月がずらりと並んでいる状態です。また、印刷機は紙を掴む部分が必要なため、余白の多い状態になっています。そこで裁断を行いサイズを整えます。ここでも複数の協力会社の力を仰いでいるため、一般的なものから特殊形状のものまで、様々な形のカレンダーを生み出すことが可能なのです。

表紙にはじまり、1月から12月、背表紙まで。順番通りに並べていく工程です。要するに、ページを正しくつくる作業です。昔は一枚一枚手作業で行っていましたが、今は丁合機がやってくれます。基本的にカレンダーは全ページ同じ大きさでできていますが、ごくまれに、12月だけ長いもの(「ベロ」「オバケ」と呼びます)や間に短い紙を仕込んだものもあります。これには特殊な機械や技術が必要です。もちろん、当社の手にかかれば何の問題もなく丁合できます。

専用の機械で、丁合されたカレンダーを綴じていきます。製本のやり方は、様々あります。カレンダーの上部を金具で止める、金具製本。ホットメルトと呼ばれる特殊な樹脂のりと厚紙で製本したホットメルト製本。大学ノートなどにもよく使われている金属製のリングで製本する、ダブルリング製本。紙製のリングを使って製本する、ペーパーリング製本などが主流です。特殊な製本も、協力会社の技術提供を受けることで、実現しています。

出来上がったカレンダーは、奈良県磯城郡にある、当社の工場に集められ、全自動倉庫に納められます。2100に及ぶパレットを使い巨大なラックに商品ごとに並べます。これらを、コンピュータによって集中管理しています。販売代理店さんからの注文がきたら、自動的に商品が引き出され、トラックへと流れていきます。こうしてスピーディーかつ確実な物流を実現しています。